2018年5月11日 公開日

デビュー作から新展開へ向けて『エロいと思ったら挑戦する!!』──リリックボックスインタビュー【前編】

リリックボックス お兄ちゃんの半分は欲望でできています インタビュー前半

常に新しい刺激を提供するために ”挑戦”と”試行錯誤”を続ける リリックボックスにインタビュー!!

ある「CG集」を見て感銘を受け、挑戦してみようかな…と。

────CG集を作ろうと思ったきっかけはなんですか?

リリックボックス:7年くらい前だったと思いますが、同人で流行り始めていたんです。私もとあるサークルさんの作品をたまたま拝見して、「CG集」というのも良いものだなと感銘を受けて、じゃあちょっとやってみようかな、と。


────デビュー作となる『お兄ちゃんの半分は欲望でできています』の企画を思いついたきっかけなどはありますか?

リリックボックス:先ほど出てきたとあるサークルさんのCG集であったり、その他いろんな作品からインスパイアされていると思います。その中で妹モノがジャンルとして良いっていうのはありました。
あとはアイデアとして、掲示板に書き込んでいるような形式的で「CG集にしたら面白いんじゃないか」というアイデアがあったので。それで作ってみました。


────確かに、電子掲示板が作品内で登場していますね。レス番号と時間の進みが結構リアルですが、こういう書き込みだったらこのくらい伸びると考えて書いたのでしょうか?

リリックボックス:そうですそうです。


────スレッドのギャラリーがどういう反応をしているか、イメージはありましたか?

リリックボックス:まぁまぁ楽しんでくれたと思いますよ。いい妹だなって(笑)

常に続ける挑戦と試行錯誤

────その後も電子掲示板を題材にした作品をいくつか発売していますよね?

リリックボックス:わかりやすいですよね。リアル感が出る。臨場感が出る。


────「本当にあってもおかしくないのかも」という雰囲気は出ますよね。そこで言うと、サークル全体としてリアルに寄っている作品が多いかなと思います。

リリックボックス:そうなんでしょうか。あまり意識したことはなかったです。第三者から見てそういう偏りがあるということは、リアルな方が好きなんだと思います。あまりにもファンタジーで「そんなのないよ」と思うと、萎えてしまうところはあるかもしれません(笑)


────エッチシーンもリアルに寄せていますか?

リリックボックス:やっぱりリアルにして、臨場感を出したいと思っています。主人公の目線や構図に結構こだわりとか出てくる部分はありますね。プレイの内容については、構図の幅やバリエーションを用意することに一番気を使ってます。あとは見栄えも重要ですね。

意図してやったんですけど、セリフをほとんど喋らせていません。

────『お兄ちゃんの半分は欲望でできてます』の絵的なこだわり、構図的なこだわりを教えていただければと思います。

リリックボックス:れーさー氏の描くキャラは表情が魅力的だと思います。
大人しそうに見えて結構ハードなエロ顔するところが良いです。顔だけでエロいと思ってもらえるような、かつ可愛さを損なわないような、そんな女の子の表情を心がけていつも描いているそうです。
あと、男キャラの筋肉にこだわっているんだと、以前れーさー氏が語っていました。


────シーン的なこだわりはありますか。

リリックボックス:ジャンルは近親相姦ものですが、雰囲気が軽すぎるとエロくないですし、かといって背徳感ありすぎても重いので、その中間ぐらいを狙いたいと思いました。そこがこだわりです。


────この作品で「ここを見てほしい!」というCGやシーンはありますか?

リリックボックス:好きなCGは、一番最初のソファーでお昼寝しているシーンです。
お尻から太ももへのラインが秀逸です。
あとは妹がトイレで便器に座って自分の性器を広げて見せてるシーンですね。表情や身体のバランスとかも含めて可愛くエロく描けていると思います。
────ヒロインへのこだわりなどはありますか?

リリックボックス:初期案では「黒髪」で髪も短めだったのですが、れーさー氏の希望で「銀髪」に決まりました。銀髪だとクール系のイメージがあるのですが、ヒロインのちさは丸目なので可愛らしい感じになりました。ポーズも合わさって、全体がすごくハマりましたね。
銀髪で可愛らしいって結構珍しいと思うので。
性格については、これは意図してやったんですけど、セリフをほとんど喋らせていません。喋らせないと想像の余地が広がって、絵や表情からそれぞれが好きな女の子を思い浮かべて、保管してくれるんです。そうすることによって多くの人に受け入れられる子になる。
お客さんがそれぞれ「可愛い!」と思えるように、わざと癖とかを表に出さないようにしました。


────だからお兄ちゃんの語り口で、ヒロインのセリフは喘ぎ声だけだったんですね?

リリックボックス:敢えてそれくらいしか出さないようにしました。これはCG集のような短い作品ならではの演出です。逆にこれを長編でやろうとすると難しくなるんですよね。


────深いですね。ヒロインの魅力で言えば服装も可愛いと思います。

リリックボックス:服装は基本れーさー氏の趣味ですね。
私服は結構可愛くできていると思います。あと…そう、制服も。制服もヒットの要因だと思います。
チェック柄と色合いがかなり良い感じに決まりました。これも結構レベルが高いです。


────他にも密かにこだわっている。という部分がありましたらお願いします。

リリックボックス:れーさー氏はモザイクの向こう側をいつもこだわって描いてたりします。お見せできないのは残念ですが。


────タイトルも面白いですよね?

リリックボックス:半分は欲望でできてます。いや、半分じゃなくて全部だろっていうツッコミはありましたけどね(笑)


────こだわりの数々が、ヒットを呼んでいるのですね。

リリックボックス:何故ヒットしたのかというのは、サークル内でも度々議論になります。
2013年に発表させてもらった作品ですが、当時の流れというか、同人界の盛り上がりにうまく乗れた気がします。今、同じような作品を作っても当時のような反響はないかと。
当然そういった運の要素もあったとは思いますが、ちさのキャラデザは間違いなくヒットの要因だと思います。ジャケットの全身絵がとても素晴らしい出来なので。限りなく100点を付けて良いと思っています。


────こうやってお話を聞くと、もう一度見直したくなりますね。

リリックボックス:以外と考えて作っています(笑)

新たな代表作と呼べる作品を目指してこれからも精進していきますので、今後ともよろしくお願いします。

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この記事のライター

かいちょ かいちょ

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