2018年12月28日 公開日

2019年に20周年を迎えるCIRCUSにインタビュー! これまでのD.C.が詰まった『D.C.~ダ・カーポ~ ARCHIVES SAKURA Edition』は1月25日発売!

ブランド設立から20周年を迎えるCIRCUS。 メモリアルな年になる2019年に向けて、 新たな一歩を踏み出そうとしている同ブランドにお話を伺った。

2019年は20周年。それに向けた企画の第一弾と位置付けたのが『D.C.~ダ・カーポ~ ARCHIVES SAKURA Edition』なんです。

──1月25日に発売される『D.C.~ダ・カーポ~ ARCHIVES SAKURA Edition』。
この企画はどのようにして誕生したのでしょうか。

CIRCUS:『D.C.~ダ・カーポ~』は『D.C.Ⅲ~ダ・カーポⅢ~』をもちまして、
「さくら」の物語は一段落しました。
そのさくらの物語をまとめて遊んでいただいた上で、
『D.C.4~ダ・カーポ4~』に向かってほしいな、と思いまして、
このタイミングでの発売となりました。


──ちなみに『D.C.4~ダ・カーポ4~』にはさくらは出てこないんですか?

CIRCUS:そのあたりは、この後発表していく『D.C.4~ダ・カーポ4~』の
様々な情報から推察いただければ、とさせてください。
公式サイトでは、ちょいちょい気になる名前のキャラなんかも発表されていますので、
そのあたりと合わせて、考察を楽しんでいただけると嬉しいな、と。


──なるほど、わかりました。

CIRCUS:あとは「CIRCUS20周年」というのもあります。
CIRCUSの設立が1999年11月11日ですので、2019年は20周年。
それに向けていろいろやっていく企画の中の第一弾と位置付けたのが
『D.C.~ダ・カーポ~ ARCHIVES SAKURA Edition』なんです。


──これまで『D.C.~ダ・カーポ~』ではアニメ化などの折々に触れて
感謝パックを出してきましたが、それとは位置づけが違うんですね。

CIRCUS:そうですね。もっと純粋にメモリアルなパッケージとなります。


──その『D.C.~ダ・カーポ~ ARCHIVES SAKURA Edition』ですが、収録ゲームは21タイトル。
よく見ると、いわゆる無印と呼ばれている『D.C.~ダ・カーポ~』、『D.C.Ⅱ~ダ・カーポⅡ~』、
『D.C.Ⅲ~ダ・カーポⅢ~』が見当たりません。

CIRCUS:これについては古くからのファンにはおなじみだと思いますが。
例えば『D.C.~ダ・カーポ~』に関しましては、その後キャラクターを追加した
『D.C.P.C. 〜ダ・カーポ〜 プラスコミュニケーション』 というパッケージが発売されています。
『D.C.~ダ・カーポ~』の内容はすべて内包されたパッケージですので、
今回はこちらだけを入れるという判断をしました。
『D.C.Ⅱ~ダ・カーポⅡ~』に関しても同様ですね。
──なるほど、確かに『D.C.Ⅱ P.C. ~ダ・カーポⅡ~ プラスコミュニケーション』は
入っていますね。

CIRCUS:『D.C.Ⅲ~ダ・カーポⅢ~』に関しましても、無印版にシナリオなどを追加した
『D.C.Ⅲ R ~ダ・カーポⅢ R~X-rated』という作品が発売されていますので、
そちらを収録するという形をとっています。
『D.C.Ⅲ~ダ・カーポⅢ~』は全年齢版であったということもありますので、
今回は基本的に18禁パッケージを収録したと考えていただいてもいいかと思います。
──それらの作品は、無印から削除された部分というのはないんですね。

CIRCUS:基本的にはございません。なので安心して楽しんでいただけます。


──そのほかは、いわゆるファンディスク系タイトルを収録しています。

CIRCUS:ひとつご理解いただきたいのは、複数のCIRCUS作品で構成されたファンディスクに
収録された『D.C.~ダ・カーポ~』関連コンテンツは外しているということです。
例えば『C.D.Christmas Days 〜サーカスディスク クリスマスデイズ〜』などがそうですね。


──確かにそうですね。
でもその一方で『D.C. ~ダ・カーポ~in 聖夜のアルティメットバトル』を収録しています。
これは古くからのファンには嬉しい配慮ですが、なぜ入れたんですか?

CIRCUS:確かに『D.C. ~ダ・カーポ~in 聖夜のアルティメットバトル』を
知らないという方も少なくないでしょうね。
もともとは『D.C.~ダ・カーポ~』発売前にリリースされた『アルキメデスのわすれもの』に
収録されたコンテンツで、作品の前日譚に当たるものです。
今回『D.C.~ダ・カーポ~』のアーカイブを作るのであれば、
ここから入れないとダメだろうという判断になりまして、『アルキメデスのわすれもの』から
『D.C. ~ダ・カーポ~in 聖夜のアルティメットバトル』を切り出して収録することにしました。
https://circus-co.jp/product/kari_haru/al_index.html


──なるほど、そこからスタートするということで、
この『D.C.~ダ・カーポ~ ARCHIVES SAKURA Edition』をプレイすれば、
「さくらの物語」は全部楽しめるということなんですね。

CIRCUS:はい。『うたう絵本』やファンクラブ用のコンテンツなども収録していますし、
まさに「SAKURA Edition」と呼ぶにふさわしいパッケージになりました。

自分の興味のある作品からという楽しみ方をしてもらえると嬉しいですね。

──それにしても『D.C.~ダ・カーポ~』発売が2002年6月28日。
『D.C.~ダ・カーポ~ ARCHIVES SAKURA Edition』に収録された
もっとも新しい『D.C.Ⅲ DreamDays 〜ダ・カーポⅢ〜 ドリームデイズ』が
2017年9月29日発売で約15年の時間があります。
その中で数々のゲーム、さらにアニメ化を含めた様々なメディア展開があり、
それぞれの時期、それぞれの入り口から『D.C.~ダ・カーポ~』に
触れたファンがいると思います。
そんな多種多様なファンに『D.C.~ダ・カーポ~ ARCHIVES SAKURA Edition』は
どんな風に楽しんでほしいですか?
CIRCUS:そうですね……CIRCUSとして「こう遊んでほしい」というのではないということを
前提にお話させていただきますと、すでに「これが一番好きなんだ!」
というタイトルがある方は、それをじっくり楽しんでいただいていいと思います。
一方で「実は初めて『D.C.~ダ・カーポ~』のPCゲームに触れる」とか、
「まだ一部分しか遊んでいない」という方でしたら、
やはりまずは『D.C.P.C. ~ダ・カーポ~ プラスコミュニケーション』
『D.C.Ⅱ P.C. ~ダ・カーポⅡ~ プラスコミュニケーション』
『D.C.Ⅲ R ~ダ・カーポⅢ R~X-rated』の順番で、この3タイトルを
遊んでいただくのがいいのではないでしょうか。
前作を踏まえて制作をしてきていますので、
その流れが恐らく一番しっくりくるのではないかと思っています。


──なるほど。

CIRCUS:一方で「全作品プレイしているよ」という方には、
むしろ作品内の時系列で遊んでいただくというのも面白いかもしれませんね。
最初に『D.C.Ⅲ R ~ダ・カーポⅢ R~X-rated』のロンドン編をプレイして、
そのあとに『D.C.P.C. ~ダ・カーポ~ プラスコミュニケーション』
『D.C.Ⅱ P.C. ~ダ・カーポⅡ~ プラスコミュニケーション』を遊び、
最後に『D.C.Ⅲ R ~ダ・カーポⅢ R~X-rated』の初音島編で締める。
まあ、マニアの方なら、すでに試されているかもしれませんけど(笑)。


──ファンディスクについてはいかがでしょう?

CIRCUS:特に『D.C.Ⅱ~ダ・カーポⅡ~』のファンディスクは、
それぞれコンセプトを持った作品になるので、どう遊ぶかというのは難しいのですが……
「お気に入りのヒロインを見つけていただいて、そのキャラの物語をもっと楽しむ」
という感じで遊んでいただけると楽しめるのでしょうか。
中には正史の流れにないファンディスクもありますので、
まずはナンバリングタイトルで正史を理解していただいた上で楽しんでいただければと思います。


──アニメやカードゲームなどから入ってきたファンもいます。そんなファンはどうでしょう?

CIRCUS:アニメはオリジナルストーリーということもありまして、
アニメの面白さをそのままPCゲームでというのはちょっと難しい部分もあります。
とはいえ登場キャラクターなどはアニメ後にもフォローしていますので、
『D.C.~ダ・カーポ~』のアニメが好きという方には
『D.C.P.C. ~ダ・カーポ~ プラスコミュニケーション』、『D.C.Ⅱ~ダ・カーポⅡ~』の
アニメが好きという方は『D.C.Ⅱ P.C. ~ダ・カーポⅡ~ プラスコミュニケーション』を
入り口にしていただいて、PCゲームならではの
『D.C.~ダ・カーポ』のセカイを楽しんでいただければと思います。
アニメやカードゲームで『D.C.~ダ・カーポ~』を知ったという方には、
無理して一番最初から遊んでいただくよりは、
自分の興味のある作品からという楽しみ方をしてもらえると嬉しいですね。


──さて、そんな『D.C.~ダ・カーポ~ ARCHIVES SAKURA Edition』ですが、
最も古い『D.C. ~ダ・カーポ~in 聖夜のアルティメットバトル』が収録された
『アルキメデスのわすれもの』は2001年12月14日発売。
当時の対応OSは「Windows98/98SE/Me」となっています(笑)。
パソコンに詳しくない人にとっては、最新OSで動くのか?という不安もあると思いますが、
そのあたりはいかがでしょう?

CIRCUS:なるほど、確かに当時は「Windows98/98SE/Me」ですね。
この辺りに関しては、すべての収録作品について
「Windows7/8/10」での動作確認が取れています。
実はこれまでもVista版を発売したり、DL配信の際に動作確認を行なったりしていたんです。
そういった積み重ねが今回生かされました。なので安心してご購入いただけます。


──画面解像度などはいかがですか?

CIRCUS:そのあたりはさすがに手を入れることができませんでした。
なので、発売当時のママの雰囲気をお楽しみいただければと思います。

『D.C.~ダ・カーポ~』にとっては歌も大事な要素だと思っています。ファンの方には歌も一緒に楽しんでほしいという想いがあります。

──特典についてもお伺いします。
今回は「D.C. Special Song Archives」「D.C. Special Music Archives」の2種類の音楽CDと、
「D.C.~ダ・カーポ~ Publicity Illustration Archives」という特別冊子がつきます。
かなり豪華な内容ですよね。

CIRCUS:「D.C. Special Song Archives」「D.C. Special Music Archives」については、
作中で使用された音楽を集めたCDということになります。
すでにCDとして発売された音源だけでなく、未発売音源も収録してあります。
「D.C. Special Song Archives」はヴォーカルソング90曲収録で8枚組、
「D.C. Special Music Archives」はBGMで5枚組になります。


──ものすごいボリュームですね。

CIRCUS:メモリアルという意味も込めています。
『D.C.~ダ・カーポ~』にとっては歌も大事な要素だと思っていますので、
これを入れなければアーカイブと言えない。
ファンの方には歌も一緒に楽しんでほしいという想いがあります。


──確かに嬉しい特典ですが、こんなCDを聴かされたら、
「D.C.SUPER LIVEをもう一度!」って気持ちになってしまいますよ(笑)。

CIRCUS:あー、そうなりますかあ(笑)。
その声が大きくなれば、もう1回という流れになるかもしれませんね。
『D.C.4~ダ・カーポ4~』も発売になりますし。
会社が動くくらいたくさん売れてくれると嬉しいですねえ(笑)。


──余談でした(笑)。
「D.C.~ダ・カーポ~ Publicity Illustration Archives」はどのような内容ですか?

CIRCUS:こちらは発売当時のパッケージのイラストをメインに、
集められるものだけですが、チラシ用のイラストなども収録しています。
チラシなど販促物に関しては『D.C. White Season 〜ダ・カーポ ホワイトシーズン〜』
以降になってしまうのですが、集めていて懐かしい気持ちになりました。
その懐かしさをファンの方にも是非共有していただければと思います。


──それ以前のチラシやポスターなどは、
ファンに画像提供を募れば結構集まったんじゃないですか?

CIRCUS:そうかもしれませんね。大切にとっておいてくれる方もいるというのは、
本当に嬉しいことだと感じています。

『D.C.4~ダ・カーポ4~』を制作するにあたっても、これまでの『D.C.~ダ・カーポ~』に対するリスペクトを持ち続けようという気持ちで臨んでいます。

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この記事のライター

かいちょ かいちょ

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